金属酵素の機能解明と人工酵素創成への展開

二核の銅活性中心を有する一原子酸素添加酵素チロシナーゼの詳細な反応機構の解明や、同様の二核銅中心を有する酸素運搬酵素ヘモシアニンの酸化機能発現と酸化触媒への応用について検討を行っています。

さらにそこから得られた情報やモデル化学で得られた情報を基にして、亜鉛酵素などを金属結合鋳型として用い、遺伝子工学を駆使した人工金属酵素の創出(図5)について検討を行っています。例えば、加水分解酵素として機能している金属ラクタマーゼの亜鉛イオンを銅イオンに置換し、活性中心部位に存在するアミノ酸残基の幾つかを置換(ミューテーション)することにより、本来にはない酸化機能が発現し、フェノールなどの酸化触媒として機能することを見いだしました。

TOP